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JISについて

JISとは、日本産業規格(旧:日本工業規格)のことです。

接触角計に関する規格として参考になるのは、「JIS R3257 基板ガラス表面のぬれ性試験方法」となります。

ただし、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどの基板ガラスを対象としており、 「静滴法」と書かれているのは一般的に「静的接触角」と言われている方法となります(関連:動的接触角と静的接触角の違い)。


この規格ではθ/2法によって求めるようになっていますが、清浄なガラス基板であれば問題にはなりません。

ただし、均等なぬれとならない場合には左右で異なる値になるため、左右個別に求める接線法を用いる必要があります。 このような場合、液滴が真円にぬれていない可能性が高いため、接触角測定では信頼性がおけないため、上面観測のデータが必要になります。


また、観察は「光学的読取装置を用い」照明装置には「緑のフィルタを備えていることが望ましい」と書かれていますが、 現在ではデジタルデータを扱う産業用カメラとレンズの構成になっているため、旧世代の顕微鏡タイプの装置を想定した「緑のフィルタ」は用いないのが一般的です。


別の測定方法として、垂直板法が記載されていますが、これは試験片をビーカー等に入れた蒸留水の水面に付けた際のメニスカスの角度を、試験片が蒸留水中に引き込まれる力を測定して計算で求める方法となります。

この方法は、間接的に接触角を求めるために、計算に用いるパラメータが多く、誤差要因となる測定方法となります。

JISを調べる

接触角に関するJISについてはJISCの検索サイト(外部リンク)にて確認してください。
規格番号が分からなくても、キーワードを用いて検索することができます。


対象商品
表面自由エネルギーで有名な北崎所長からの寄稿文